55歳の男性。2型糖尿病で血糖の管理が不良であり、尿検査で尿糖が陽性であった。患…
55歳の男性。2型糖尿病で血糖の管理が不良であり、尿検査で尿糖が陽性であった。患者から「血液の糖がなぜ尿に出るのか」と質問を受けた。腎臓での糖の扱いについて正しいのはどれか。
- ⑴ ブドウ糖の再吸収は、集合管の細胞に限って行われている。ブドウ糖の再吸収の大部分は近位尿細管で行われます。
- ⑵ アルドステロンは、遠位尿細管でブドウ糖を尿中へ分泌させる。アルドステロンは遠位尿細管と集合管でナトリウムの再吸収を促します。
- ⑶ 抗利尿ホルモンは、集合管でブドウ糖の再吸収を促している。抗利尿ホルモンは集合管での水の再吸収を促すホルモンです。
- ⑷ ブドウ糖は分子が大きいため、糸球体では血液からろ過されない。ブドウ糖は小さな分子で、糸球体で自由にろ過されます。
- ⑸ 糸球体でろ過されたブドウ糖は、主に近位尿細管で再吸収される。ろ過されたブドウ糖は近位尿細管で再吸収され、血糖が高く再吸収の限界を超えると尿に出ます。
解説
糸球体でろ過されたブドウ糖は主に近位尿細管で再吸収される、という記述が正しいです。ブドウ糖は小さな分子なので糸球体で自由にろ過されますが、健康な人ではほぼ全量が近位尿細管で輸送体によって再吸収され、尿には出ません。再吸収には上限があり、血糖が高くなってろ過される量がその上限を超えると尿糖が現れます。抗利尿ホルモンは集合管で水の、アルドステロンはナトリウムの再吸収を促します。
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