56歳の男性。上顎右側第二小臼歯のクラウンを試適している最中にクラウンが咽頭に落…
56歳の男性。上顎右側第二小臼歯のクラウンを試適している最中にクラウンが咽頭に落ち、激しくむせた後に症状が治まった。胸部エックス線検査では右の主気管支に異物を認めた。異物が右側に入りやすい理由として正しいのはどれか。
- ⑴ 右主気管支には軟骨がなく、吸気で入口が大きく広がるため主気管支には軟骨があり、左右とも軟骨で形が保たれています。
- ⑵ 右主気管支は左より太く短く、垂直に近い角度で分岐するため右主気管支は太く短く、気管からの分岐角度が小さいため、異物が入り込みやすくなります。
- ⑶ 左主気管支は心臓に押されて前方へ向かい、入口が狭いため左主気管支は大動脈弓の下を通って長く、水平に近く分岐しますが、心臓に押されて狭くなるためではありません。
- ⑷ 右肺は2つの葉からなり、左肺より容積が小さいため右肺は3葉からなり、左肺より容積が大きくなっています。
- ⑸ 気管が食道の後方を下行し、右へ曲がって分岐するため気管は食道の前方を下行します。
解説
右主気管支が左より太く短く、垂直に近い角度で分岐するためです。気管は食道の前方を下行し、第4〜5胸椎の高さで左右の主気管支に分かれます。右主気管支は太く短く、気管の延長に近い角度で分かれるのに対し、左主気管支は大動脈弓の下を通るため細長く、水平に近い角度で分かれます。そのため誤嚥した異物は右側に入りやすくなります。歯科治療中の誤嚥を防ぐため、ガーゼによる咽頭の保護などを行います。
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