7歳の男児。公園で転倒して下唇を地面に打ち、1時間後に来院した。下唇の皮膚から赤…
7歳の男児。公園で転倒して下唇を地面に打ち、1時間後に来院した。下唇の皮膚から赤唇にかけて長さ15mmの裂創があり、創内に砂粒が入り込んでいる。歯の破折と動揺はない。この時点の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 創内の砂は治る過程で排出されるため、洗浄を控えて早めに縫合する。異物を残したまま縫合すると感染や瘢痕への色素沈着を起こします。
- ⑵ 創面を消毒用エタノールで繰り返しこすり、乾燥させてから縫合する。エタノールで創面をこすると組織を傷め、治癒を遅らせます。創の洗浄には生理食塩液を用います。
- ⑶ 生理食塩液で創内を十分に洗い、砂などの異物を取り除く。異物が残ると感染や外傷性刺青の原因になるため、縫合の前に十分に洗浄して除去します。
- ⑷ 破傷風の予防接種を受けた時期を保護者に確認する。土で汚染された創は破傷風の危険があり、接種歴に応じて予防の要否を判断します。
- ⑸ 赤唇縁の位置合わせを後に回し、皮膚側の創の端から順に縫合する。赤唇縁のずれは目立つ変形を残すため、最初に赤唇縁を合わせてから縫合します。
解説
異物を十分に洗浄して取り除くことと、破傷風の予防接種歴を確認することが適切です。土や砂で汚れた創は、異物を残すと感染や外傷性刺青の原因になるため、生理食塩液で洗浄して除去します。土壌由来の汚染創では破傷風の危険を考え、接種歴に応じて予防の要否を決めます。消毒用エタノールで創面をこすると組織を傷めます。口唇の縫合では、変形を残さないよう最初に赤唇縁を正確に合わせます。
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