摂食嚥下障害で正しいのはどれか。
摂食嚥下障害で正しいのはどれか。
- ⑴ 液体は誤嚥しにくい。液体は速く流れて喉頭に達するため、むしろ誤嚥しやすく、とろみをつけて調整します。
- ⑵ 認知機能の影響は受けない。食物を認識し口へ運ぶ先行期は認知機能に支えられており、認知症では摂食が大きく影響を受けます。
- ⑶ むせがなければ誤嚥はない。むせない不顕性誤嚥があり、むせの有無だけでは誤嚥を否定できません。
- ⑷ 頸部を屈曲すると嚥下反射は遅れる。頸部をやや屈曲させる姿勢は気道の防御に有利で、嚥下反射が遅れるわけではありません。
- ⑸ 梨状窩は咽頭残留の好発部位である。梨状窩は喉頭蓋谷とともに咽頭残留が起こりやすい代表的な部位です。
解説
正解は⑸です。梨状窩は喉頭の両脇にあるくぼみで、飲み込んだ後に食べ物が残りやすい場所です。ここに残ったものが後から気管へ流れ込むと誤嚥につながるため、複数回の嚥下や交互嚥下で残留を取り除きます。嚥下造影や内視鏡では、喉頭蓋谷とともに残留の有無を必ず確認する部位になります。残留しやすい部位を知っておくと、観察の視点がはっきりします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成