19 歳の女性。大学生。1 か月前から通学途中の電車の中で突然、強い不快感を覚え…
19 歳の女性。大学生。1 か月前から通学途中の電車の中で突然、強い不快感を覚え、大量の汗をかき、呼吸困難となり、このままでは死んでしまうのではないかと恐怖心を抱くようになった。次第に電車に乗れなくなり、通学ができなくなった。母親と精神科クリニックを受診して、外来作業療法が処方された。この患者の発作時に予想される症状はどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 健忘健忘は解離性障害などでみられる記憶の障害で、意識が保たれるパニック発作では生じません。
- ⑵ 昏迷昏迷は緊張病や重いうつ病でみられる無動・無言の状態で、パニック発作の症状ではありません。
- ⑶ 振戦交感神経の急な高まりによって、ふるえは発作時によくみられる症状です。
- ⑷ せん妄せん妄は身体疾患や薬物による意識の混濁で、パニック発作では意識は清明です。
- ⑸ 動悸動悸はパニック発作の中心的な症状で、心臓の病気と間違われることもあります。
解説
正解は⑶と⑸です。電車の中で突然生じた強い不快感、大量の発汗、呼吸困難、死んでしまうという恐怖はパニック発作の典型です。発作時には動悸、発汗、ふるえ、息苦しさ、めまい、しびれといった自律神経症状が現れ、数分でピークに達します。発作を繰り返すうちに、また起きたらどうしようという予期不安が生まれ、電車を避ける広場恐怖へ広がります。発作中も意識は清明に保たれます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成