前頭側頭型認知症患者への作業療法士の対応として適切なのはどれか。
前頭側頭型認知症患者への作業療法士の対応として適切なのはどれか。
- ⑴ 活動の中で複雑な判断を本人に求めるようにする。判断を求める課題は前頭葉機能の低下により難しく、混乱や拒否につながります。
- ⑵ 口頭指示が理解できない場合は紙に書いて伝える。意味性認知症では言葉の理解そのものが障害されるため、紙に書いても伝わりません。
- ⑶ 参加の拒否に対しては活動の内容を丁寧に説明する。丁寧な説明では行動は変わりにくく、時間と場所を決めた習慣づけのほうが有効です。
- ⑷ 常同行動に対しては別の行動に切り替えるように促す。常同行動を無理に止めると不穏になるため、生活に支障がなければ生かす方向で考えます。
- ⑸ 食べることが止められない場合は食材を見えない場所に移動させる。見えるものに反応してしまうため、視界から外す環境調整が有効です。
解説
正解は⑸です。前頭側頭型認知症では、目に入ったものに反応してしまう被影響性の亢進がみられ、食べ物が見えると止められずに食べ続けてしまいます。言葉で止めようとしても抑えが利かないため、食材を視界に入らない場所へ片づけるという環境の工夫が最も有効になります。叱責や説得は混乱を招きます。行動を変えようとするより、環境を変える工夫が有効になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成