視覚失認について正しいのはどれか。
視覚失認について正しいのはどれか。
- ⑴ 相貌失認は表情の認知は可能である。相貌失認では顔の同定だけでなく表情の読み取りも障害されることが多く、表情の認知が可能とは言い切れません。
- ⑵ 純粋失読は指でなぞると読むことができる。なぞり読みができる点が純粋失読に特徴的です。
- ⑶ 同時失認は個々の物体や人間の認識ができない。同時失認では個々の物体は認識できますが、全体としてまとめて捉えることができません。
- ⑷ 色彩失認は同じ色のものを選ぶことが困難である。色彩失認では色の名前が言えなくなりますが、同じ色を選ぶ照合は保たれます。
- ⑸ 視覚性物体失認は優位半球前頭葉の障害により生じる。視覚性物体失認は後頭葉から側頭葉にかけての障害で生じ、前頭葉ではありません。
解説
正解は⑵です。純粋失読は後頭葉と脳梁膨大部の障害によって、見た文字を言語の領域へ送れなくなるために読めなくなる症状です。文字を書く力や話す力は保たれており、指で文字をなぞると触覚と運動の情報を手がかりにして読めるようになります。これをなぞり読みと呼び、純粋失読に特徴的な所見になります。失認の種類ごとに、保たれる能力と失われる能力を整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成