22 歳の男性。職場でケアレスミスがあまりにも多いため、産業医の勧めで精神科を受…
22 歳の男性。職場でケアレスミスがあまりにも多いため、産業医の勧めで精神科を受診した。母親の話によると、幼少時から落ち着きがなく、小学校の担任から「人の話を聞いていない」、「順番を守れない」、「隣の子にちょっかいを出す」などと注意されたことがあり、大学でも提出物の締め切りを守れないなどといった問題から成績は悪かった。この患者に薬物療法を行う場合、最も適切と思われる向精神薬はどれか。
- ⑴ 気分安定薬気分安定薬は双極性障害に用いる薬で、注意欠如・多動症の中心的な治療薬ではありません。
- ⑵ 抗うつ薬抗うつ薬は併存するうつ症状に用いることはありますが、第一選択にはなりません。
- ⑶ 抗精神病薬抗精神病薬は幻覚や妄想に用いる薬で、この障害の中心的な治療薬ではありません。
- ⑷ 抗不安薬抗不安薬は不安を和らげる薬で、不注意や多動には効果がありません。
- ⑸ 精神刺激薬注意欠如・多動症の薬物療法で第一選択となる薬です。
解説
正解は⑸です。幼少期から続く不注意、多動、衝動性から注意欠如・多動症が考えられます。この障害の薬物療法では、中枢神経を刺激して前頭葉のドパミンとノルアドレナリンの働きを高める精神刺激薬が第一選択になり、不注意やケアレスミスの改善が期待できます。環境の調整と併せて進めていきましょう。薬物療法と環境の調整を合わせて進めていきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html)を加工して作成