アテトーゼ型脳性麻痺児の食事の様子を図に示す。スプーンを口に近づけると図のような…
アテトーゼ型脳性麻痺児の食事の様子を図に示す。スプーンを口に近づけると図のような姿勢になってしまう。この児に出現している原始反射はどれか。
- ⑴ 探索反射探索反射は口の周りの刺激で顔を向ける反射で、四肢の姿勢には関わりません。
- ⑵ Galant 反射Galant反射は背部の刺激で体幹が側屈する反射で、食事場面の姿勢とは異なります。
- ⑶ 交差伸展反射交差伸展反射は一方の下肢への痛み刺激で反対側の下肢が伸びる反射です。
- ⑷ 手の把握反射手の把握反射は手掌の刺激で指が握り込む反射で、全身の姿勢は変わりません。
- ⑸ 対称性緊張性頸反射頸部の屈曲に伴って上肢が屈曲する反射で、食事場面の姿勢を説明できます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。対称性緊張性頸反射は、頸部を屈曲させると上肢が屈曲して下肢が伸展し、頸部を伸展させると逆の姿勢になる反射です。スプーンを口に近づけると自然に頸部が前に曲がるため、この反射が残っていると上肢が屈曲して肘が引け、口まで運べなくなります。姿勢を整えて反射が出にくい肢位をつくることが支援の要点になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html)を加工して作成