骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。
骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。
- ⑴ 鎖骨骨折 ― 小胸筋小胸筋は烏口突起に付き、鎖骨骨折では近接して損傷し得ます。
- ⑵ 橈骨遠位端骨折 ― 方形回内筋方形回内筋は橈骨と尺骨の遠位部を結ぶため、橈骨遠位端骨折で損傷し得ます。
- ⑶ 上腕骨外科頸骨折 ― 棘上筋棘上筋は上腕骨大結節に付き、外科頸骨折の部位に近接しています。
- ⑷ 上腕骨骨幹部骨折 ― 烏口腕筋烏口腕筋は上腕骨骨幹部の内側に停止するため、損傷し得ます。
- ⑸ 橈尺骨骨幹部骨折 ― 第2背側骨間筋手の中にある内在筋で、前腕骨の骨幹部骨折では損傷しません。
解説
正解は⑸です。第2背側骨間筋は手の中にある内在筋で、中手骨の間から起こります。橈尺骨の骨幹部が折れても直接は損なわれないため、この組合せは誤りです。骨折による筋や腱の損傷は、その骨に付着している筋、またはすぐ近くを走る筋かどうかで判断します。骨と筋の位置関係を思い浮かべながら、一つずつ確かめていきましょう。なお、前腕骨の骨折では血腫や腫脹による区画症候群にも注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-08_09.html)を加工して作成