80 歳の女性。右利き。脳梗塞急性期の頭部MRI 拡散強調像(別冊No. 3)を…
80 歳の女性。右利き。脳梗塞急性期の頭部MRI 拡散強調像(別冊No. 3)を別に示す。この患者の症状で考えられるのはどれか。
- ⑴ 失行失行は頭頂葉の病変でみられるもので、この部位とは一致しません。
- ⑵ 失語言語野を含む部位の病変ではないため、失語は考えにくくなります。
- ⑶ 体幹失調体幹失調は小脳の病変で生じ、この画像の部位とは異なります。
- ⑷ 右片麻痺左半球の病変のため、反対側である右半身に麻痺が現れます。
- ⑸ 左半身の感覚障害左半球の病変では、感覚障害も右半身に現れます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。拡散強調像では左の大脳半球に高信号域が認められます。運動の指令を伝える皮質脊髄路は延髄で交叉するため、左半球の梗塞では反対側である右半身に麻痺が現れます。右利きの方では左半球に言語の中枢があることが多いものの、病変の部位によって失語を伴うかどうかは変わります。交叉を踏まえて考えましょう。画像の左右は向かって見た向きで示される点にも注意しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-08_09.html)を加工して作成