突然の右不全片麻痺を呈して搬送された患者の発症後6時間の頭部CT(別冊No.5 …
突然の右不全片麻痺を呈して搬送された患者の発症後6時間の頭部CT(別冊No.5 )を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 視床出血視床出血では、より内側で後方に高吸収域がみられます。
- ⑵ 被殻出血左の被殻の位置に高吸収域があり、右片麻痺と合致します。
- ⑶ 皮質下梗塞発症6時間の梗塞では、CTで明瞭な変化は出ません。
- ⑷ くも膜下出血くも膜下出血では脳溝や脳底部に沿って出血が広がります。
- ⑸ 慢性硬膜下血腫慢性硬膜下血腫は脳表に沿った三日月型を示します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。示されたCTでは、左の被殻にあたる位置に境界のはっきりした高吸収域がみられます。発症から6時間という早い時期に白く写ることからも出血と分かり、部位から被殻出血と判断できます。被殻は中大脳動脈の穿通枝が養う部位で、反対側の片麻痺を生じます。部位と症状を結びつけましょう。高吸収域の位置から、出血した血管をたどっていきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-08_09.html)を加工して作成