消化管には、脳や脊髄からの神経が届かなくても内容物を先へ送る動きが保たれるしくみ…
消化管には、脳や脊髄からの神経が届かなくても内容物を先へ送る動きが保たれるしくみがある。消化管の運動の調節について正しいのはどれか。
- ⑴ 消化管の運動は横隔膜が上下することで起こり、呼吸が止まると動きも止まります。内容物を先へ送る動きは壁の平滑筋の収縮によるもので、横隔膜の動きで起こるのではありません。
- ⑵ 消化管の運動は骨格筋と同じく運動神経の指令で起こり、意識して速さを調節できます。消化管の壁は平滑筋で、意識して収縮させることはできません。
- ⑶ 消化管の壁の神経の網は食道までにみられ、胃から先では自律神経が代わりを務めます。壁の中の神経の網は胃から大腸まで全体に広がっており、食道に限られるものではありません。
- ⑷ 消化管の壁の中に神経細胞の網があり、これだけでも蠕動運動を起こすことができます。壁の中の神経の網が、外からの神経がなくても運動をつくり出します。
- ⑸ 副交感神経は消化管の運動を抑え、交感神経がこれを高めるように働いています。働きが逆で、副交感神経が運動を高め、交感神経が抑えます。
解説
正解は⑷です。消化管の壁の中には神経細胞が網の目のように広がっており、この網だけでも内容物を先へ送る蠕動運動をつくり出すことができます。自律神経はこの働きを外から調節する立場にあり、副交感神経は運動と分泌を高め、交感神経は抑える向きに働きます。消化管の壁は平滑筋でできているため、意識して収縮の速さを変えることはできません。
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