力を抜いた方の肘をゆっくり曲げ伸ばししたときに手に感じる抵抗を、筋の緊張という。…
力を抜いた方の肘をゆっくり曲げ伸ばししたときに手に感じる抵抗を、筋の緊張という。安静にしている筋の緊張について正しいのはどれか。
- ⑴ 筋紡錘からの情報が脊髄へ入り、運動ニューロンを通じてわずかな収縮が保たれることで生じます。筋紡錘を入口とする脊髄の反射の働きが、安静時の緊張を支えています。
- ⑵ 眠っているときにはむしろ強まり、緊張した場面ではゆるむ性質があります。実際は逆で、睡眠中は低下し、精神的な緊張があると高まります。
- ⑶ 血液の流れが筋を内側から押し広げることで生じており、神経を切っても変わりません。安静時の緊張は反射による収縮で保たれており、支配する神経を切ると失われます。
- ⑷ 小脳から筋へ直接届く線維によって保たれており、その強さは意識して変えられます。小脳から筋へ直接届く線維はなく、安静時の緊張も意識して変えられるものではありません。
- ⑸ 腱の中にあるゴルジ腱器官が筋を縮ませる向きに働いて、緊張を高めています。腱の受容器は張力が高まったときに収縮を抑える向きに働き、緊張を高める役目ではありません。
解説
正解は⑴です。安静にしている筋にも、わずかな収縮が保たれています。筋が伸ばされると筋の中の筋紡錘が興奮し、その情報が脊髄へ入って同じ筋の運動ニューロンを興奮させるため、伸ばされた分に応じた収縮が絶えず生じています。これが他人が動かしたときに感じる抵抗のもとになります。この働きは睡眠中には低下し、精神的な緊張があるときには高まります。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。