抗原抗体反応で正しいのはどれか。
抗原抗体反応で正しいのはどれか。
- ⑴ 温度に影響されない。抗原抗体反応は温度によって進み方が変わります。冷式抗体と温式抗体の違いもその例です。
- ⑵ 非可逆的反応である。弱い力による結合であり可逆的です。条件を変えれば解離します。
- ⑶ 非特異反応は起こらない。構造の似た物質との交差反応など、非特異反応は実際に起こります。
- ⑷ 地帯現象により偽陽性となる。地帯現象では凝集が見えなくなるため、偽陰性の原因になります。向きが逆です。
- ⑸ 酸性にすると抗体は解離しやすくなる。pHを下げると結合力が弱まり抗体が解離します。抗体の精製にも利用される性質です。
解説
正解は⑸です。抗原と抗体の結合は、水素結合や静電的な引力など弱い力による可逆的な結合です。そのため酸性にしてpHを下げると結合が弱まり、抗体は抗原から離れやすくなります。アフィニティクロマトグラフィで酸性の緩衝液を使って抗体を溶出するのはこの性質を利用したものです。反応は温度によって進み方が変わり、交差反応などの非特異反応も起こります。地帯現象は抗原か抗体が過剰なときに凝集が見えなくなる現象で、偽陽性ではなく偽陰性の原因になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成