ペルオキシダーゼに対する抗好中球細胞質抗体〈MPO-ANCA〉が陽性となるのはど…
ペルオキシダーゼに対する抗好中球細胞質抗体〈MPO-ANCA〉が陽性となるのはどれか。
- ⑴ Behçet 病Behçet病は口腔内アフタやぶどう膜炎を特徴とし、ANCAは陰性です。
- ⑵ 全身性強皮症全身性強皮症では抗Scl-70抗体や抗セントロメア抗体が検出されます。
- ⑶ 結節性多発動脈炎結節性多発動脈炎は中型動脈の血管炎で、ANCAは通常陰性です。
- ⑷ 顕微鏡的多発血管炎細小血管を侵すANCA関連血管炎の代表で、MPO-ANCAが高率に陽性となります。
- ⑸ 多発性筋炎・皮膚筋炎多発性筋炎・皮膚筋炎では抗Jo-1抗体などの筋炎特異的自己抗体が問題になります。
解説
正解は⑷です。MPO-ANCAは顕微鏡的多発血管炎で高率に陽性となり、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症でも陽性になることがあります。いずれも細い血管を侵すANCA関連血管炎で、急速進行性糸球体腎炎や肺出血を起こします。多発血管炎性肉芽腫症ではPR3-ANCAが主に陽性です。結節性多発動脈炎は中型の動脈を侵す血管炎ですが、ANCAは通常陰性となります。Behçet病・全身性強皮症・多発性筋炎皮膚筋炎は、いずれもANCAと関わりのない疾患です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成