PCR 法の原理で正しいのはどれか。
PCR 法の原理で正しいのはどれか。
- ⑴ 熱変性は60 ℃前後で行う。熱変性は94〜96℃で行います。60℃前後はプライマーが結合するアニーリングの温度です。
- ⑵ 2 種類のプライマーを用いる。増幅領域の両端に対応する2種類のプライマーを用い、二本鎖それぞれを鋳型にします。
- ⑶ 増幅反応は50 サイクル前後で行う。通常は25〜40サイクル程度です。回しすぎると非特異的な増幅が目立ちます。
- ⑷ 伸長反応は3’ →5’ 方向に相補鎖を合成する。DNAポリメラーゼは5’から3’の方向にのみ合成します。方向が逆です。
- ⑸ 定量PCR 法では標的DNA 量が多いほどCt 値が大きい。標的が多いほど早く閾値に達するため、Ct値は小さくなります。向きが逆です。
解説
正解は⑵です。PCR法では、増幅したい領域の両端に相補的な2種類のプライマーを用い、二本鎖それぞれを鋳型として合成を進めます。熱変性は94〜96℃で行い、60℃前後は多くの場合アニーリングの温度にあたります。増幅は25〜40サイクル程度で、50サイクルも回すと非特異的な産物が増えてしまいます。DNAポリメラーゼは5’から3’の方向にのみ合成を進めます。定量PCRでは標的が多いほど早く検出されるので、Ct値は小さくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成