血液塗抹標本の染色法について誤っているのはどれか。
血液塗抹標本の染色法について誤っているのはどれか。
- ⑴ 正常赤芽球はPAS 染色で陰性となる。正常赤芽球はPAS陰性です。正しい記述なので、誤りを問うこの設問の正答にはなりません。
- ⑵ 鉄染色は鉄芽球性貧血の診断に有用である。鉄染色は環状鉄芽球の確認に不可欠で、鉄芽球性貧血の診断に用います。正しい記述です。
- ⑶ May-Giemsa 染色は細胞形態の観察に適する。May-Giemsa染色は核と細胞質をよく染め分け、形態観察の基本となります。正しい記述です。
- ⑷ 成熟好中球はペルオキシダーゼ染色で陽性となる。成熟好中球はアズール顆粒にペルオキシダーゼをもち、強く陽性になります。正しい記述です。
- ⑸ 特異的エステラーゼ染色はフッ化ナトリウムで阻害される。フッ化ナトリウムで阻害されるのは非特異的エステラーゼです。特異的エステラーゼは阻害されません。
解説
正解は⑸です。フッ化ナトリウムで阻害されるのは非特異的エステラーゼで、単球系の細胞を見分ける手がかりになります。特異的エステラーゼは顆粒球系に陽性で、フッ化ナトリウムでは阻害されません。したがってこの記述が誤りです。正常の赤芽球はPAS染色で陰性となり、陽性なら赤白血病などを疑います。鉄染色は環状鉄芽球を見つけるのに有用で、May-Giemsa染色は形態観察の基本、成熟好中球はペルオキシダーゼ染色で強く陽性になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成