この波形はどれか。
次の文を読み24、25 の問いに答えよ。78 歳の男性。心不全患者の左室流入血流速波形と計測値(別冊No. 5)を別に示す。
この波形はどれか。
- ⑴ 正常パターン正常ではE波がA波よりやや高く、減速時間も160〜240ミリ秒程度に保たれます。所見が合いません。
- ⑵ 弛緩障害パターン弛緩障害パターンではE波が低くA波が高くなり、減速時間はむしろ延びます。向きが逆です。
- ⑶ 偽正常化パターン偽正常化パターンはE/A比が見かけ上正常に戻る段階で、減速時間は極端に短くなりません。
- ⑷ 拘束パターンE波が高くとがり、A波が小さく、減速時間が著しく短い所見で、拘束パターンにあてはまります。
- ⑸ 判定不可能E波とA波が明らかに区別できる波形であり、判定できないとする理由がありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。左室流入血流波形では、拡張早期のE波と心房収縮によるA波の高さの比を見ます。示された波形はE波が高くとがり、A波が小さく、E波の減速時間も短くなっています。左室が硬くなって急速流入が一気に終わってしまう拘束パターンの所見です。弛緩障害パターンではE波が低くA波が高くなり、偽正常化パターンは見かけ上E波優位に戻りますが減速時間は保たれます。E/A比だけでなく、減速時間もあわせて判断しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成