この波形の記録に用いたのはどれか。
次の文を読み24、25 の問いに答えよ。78 歳の男性。心不全患者の左室流入血流速波形と計測値(別冊No. 5)を別に示す。
この波形の記録に用いたのはどれか。
- ⑴ 組織ドプラ法組織ドプラ法は速度の遅い心筋の動きを捉える方法です。血流の速度波形を描く方法ではありません。
- ⑵ カラードプラ法カラードプラ法は断層像に血流の向きと速さを色で重ねます。時間軸の速度波形は得られません。
- ⑶ パルスドプラ法距離分解能があり、僧帽弁尖先端の一点に絞って血流速度の時間変化を記録できます。
- ⑷ パワードプラ法パワードプラ法は信号の強さを色で示す方法で、速度も向きも表しません。
- ⑸ 連続波ドプラ法連続波ドプラ法はビーム上のすべての速度を重ねて拾うため、深さを特定できません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。示されているのは左室流入血流の速度波形で、僧帽弁尖の先端という特定の深さに関心領域を置いて記録します。決まった一点の血流速度を時間の流れとして描けるのはパルスドプラ法です。連続波ドプラ法は超音波ビーム上のすべての速度を重ねて拾うため、部位を限ることができません。カラードプラ法とパワードプラ法は、速度や信号の強さを断層像に色で重ねて示す方法で、このような時間波形は得られません。組織ドプラ法は心筋そのものの動きを見る方法です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成