臥位に比べて座位で採血したときに高値となる血清成分はどれか。
臥位に比べて座位で採血したときに高値となる血清成分はどれか。
- ⑴ 尿酸尿酸は小分子で血管壁を自由に通ります。体位を変えても濃度は大きく動きません。
- ⑵ 尿素窒素尿素窒素も小分子です。血漿が濃縮されても組織液との間ですぐ平衡になり、値は変わりません。
- ⑶ アルブミンアルブミンは分子が大きく血管内にとどまるため、座位で血漿が濃縮されると濃度が上がります。
- ⑷ ナトリウムナトリウムは細胞外液全体に分布する電解質で、体位による水の移動では濃度が変わりません。
- ⑸ クレアチニンクレアチニンも小分子です。血管内外を自由に行き来するため、体位の影響を受けません。
解説
正解は⑶です。臥位から座位や立位になると、静水圧の関係で血管内の水分が組織側へ移動し、血漿が濃縮されます。その結果、血管壁を通りにくい大きな分子は見かけ上高くなり、アルブミンは5〜10%ほど上昇します。尿酸・尿素窒素・ナトリウム・クレアチニンはいずれも小さな分子で、血管壁を自由に行き来できるため、体位による濃縮の影響をほとんど受けません。基準範囲と比べるときは採血時の体位をそろえることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成