EDTA-2K 採血管で採取した血漿を用いた場合、測定値が血清より高くなるのはど…
EDTA-2K 採血管で採取した血漿を用いた場合、測定値が血清より高くなるのはどれか。
- ⑴ ALPALPは活性にマグネシウムと亜鉛を必要とします。EDTAがこれらを奪うため、血漿では活性が下がり、血清より低くなります。
- ⑵ CaEDTAはカルシウムをキレートして測定系から外すため、血漿のCaは著しく低い値になります。向きが逆です。
- ⑶ CRPCRPは凝固によって減る成分ではなく、キレートの影響も受けません。血清と血漿でほぼ同じ値になります。
- ⑷ MgマグネシウムもEDTAにキレートされます。血漿では低値となり、高くなることはありません。
- ⑸ TP血漿にはフィブリノゲンをはじめとする凝固因子が残るため、その分だけ総蛋白が血清より高く測定されます。
解説
正解は⑸です。EDTA-2K で採血した血漿には、凝固で消費されるはずのフィブリノゲンがそのまま残るため、総蛋白〈TP〉は血清より 0.2〜0.4 g/dL ほど高く出ます。一方でEDTAはカルシウムとマグネシウムをキレートして取り込むので、CaとMgはむしろ低い値になります。ALPは活性にマグネシウムと亜鉛を必要とするため、キレートによって活性が下がります。CRPは凝固の影響をほとんど受けず、血清と血漿で差は出ません。採血管の種類が測定値を動かす代表例として押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成