22 歳の男性。発熱と意識障害とを主訴に救急外来を受診した。5 日前から頭痛、発…
22 歳の男性。発熱と意識障害とを主訴に救急外来を受診した。5 日前から頭痛、発熱および全身倦怠感があった。1 週前まで約3 か月のアフリカへの渡航歴がある。末梢血のGiemsa 染色薄層塗抹標本(別冊 No. 2)を別に示す。この患者の血液検査所見で考えられるのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 血小板数増加血小板はむしろ減少します。
- ⑵ ヘモグロビン低下赤血球の破壊により低下します。
- ⑶ クレアチニン上昇急性腎障害を起こして上昇します。
- ⑷ ハプトグロビン上昇溶血により消費されて低下します。
- ⑸ コリンエステラーゼ上昇特徴的な上昇はみられません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑶です。アフリカへの渡航歴があり、示された標本に小型の輪状体が多数、しかも1つの赤血球に複数認められることから、熱帯熱マラリアと考えられます。赤血球が破壊されるためヘモグロビンは低下し、重症例では急性腎障害を起こしてクレアチニンが上昇します。血小板は減少し、溶血によってハプトグロビンは消費されて低下します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-05.html)を加工して作成