この患者の左右へのバランス障害に対する踵の補正で適切なのはどれか。
次の文により、 6 、 7 の問いに答えよ。75 歳の男性。一人暮らし。歩行時のふらつきを主訴に来院した。以前から食事が不規則で、5 日前から食事を摂らなくなった。上肢に明らかな異常はないが、下肢筋力はMMT4レベルで、下肢遠位優位のしびれ感がある。膝蓋腱反射は亢進しているが、アキレス腱反射は低下し、Babinski 反射は陽性だった。眼振は認めない。血清ビタミンB12 の低下を認めた。重心動揺検査結果(別冊No. 3)を別に示す。
この患者の左右へのバランス障害に対する踵の補正で適切なのはどれか。
- ⑴ SACH ヒールSACHヒールは踵接地時の衝撃を吸収するためのものです。
- ⑵ Thomas ヒールThomasヒールは踵の内側を前へ延ばし、扁平足の内側縦アーチを支えます。
- ⑶ 外側フレアヒール踵の外側を広げて支持面を外側へ拡げ、左右方向の安定を高めます。
- ⑷ 逆Thomas ヒール逆Thomasヒールは踵の外側を前へ延ばし、凹足などに用います。
- ⑸ 内側ウェッジヒール内側ウェッジヒールは足を外がえし方向へ傾けるためのものです。
解説
正解は⑶です。外側フレアヒールは踵の外側を外へ広げた形にしたもので、足が接地したときの支持面が外側へ広がり、左右方向の安定が高まります。深部感覚が失われてふらつく患者の、左右へのバランス障害を補うのに適しています。SACHヒールは踵の衝撃を吸収するもの、Thomasヒールは踵の内側を前へ延ばして扁平足を支えるもの、逆Thomasヒールは外側を延ばすもの、内側ウェッジヒールは足を外がえし方向へ傾けるもので、目的が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-08_09.html)を加工して作成