45 歳の男性。会社の事務職として働いていたが、自転車運転中に自動車にはねられ、…
45 歳の男性。会社の事務職として働いていたが、自転車運転中に自動車にはねられ、びまん性軸索損傷を受傷した。身体機能に問題がなかったため、1か月後に以前と同じ部署である庶務に復職した。仕事を依頼されたことや仕事の方法は覚えているが、何から手を付ければ良いのか優先順位が付けられず、周囲の同僚から仕事を促されてしまう状況である。考えられるのはどれか。
- ⑴ 記憶障害依頼内容も方法も覚えており、記憶は保たれています。
- ⑵ コミュニケーション障害やり取りそのものに問題は生じていません。
- ⑶ 失行失行は道具の使い方や動作の組み立てが崩れる障害です。
- ⑷ 失認失認は見たものや聞いたものが何か分からない障害です。
- ⑸ 遂行機能障害優先順位をつけて段取りよく進める力の障害にあたります。
解説
正解は⑸です。何から手をつければよいか優先順位をつけられず、自分から始められないという状態は、計画を立てて段取りよく進める力の障害、すなわち遂行機能障害にあたります。びまん性軸索損傷では前頭葉と神経線維の連絡が傷つくため、この障害が現れやすくなります。記憶そのものは保たれています。身体の問題がなくても、働きにくさが残ることがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-08_09.html)を加工して作成