82 歳の女性。転倒して右股関節痛を訴えた。エックス線写真(別冊No. 2)を別…
82 歳の女性。転倒して右股関節痛を訴えた。エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。疑うべき疾患はどれか。
- ⑴ 股関節脱臼股関節脱臼は大きな外力で起こり、転倒だけでは稀です。
- ⑵ 坐骨骨折坐骨骨折は尻もちをついたときに起こりますが、頻度は低くなります。
- ⑶ 大腿骨近位部骨折高齢者の転倒による股関節痛では、まず疑うべき骨折です。
- ⑷ 恥骨結合離開恥骨結合離開は分娩や強い外力で起こります。
- ⑸ 恥骨骨折恥骨骨折も起こり得ますが、頻度は近位部骨折に及びません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。高齢の女性が転倒して股関節の痛みを訴える場合、まず大腿骨近位部の骨折を疑います。エックス線写真では、頸部または転子部に骨折線がみられます。立てなくなることが多く、放置すると寝たきりにつながるため、早期の手術と離床が勧められます。頻度の高い骨折として押さえておきましょう。早期の離床が、その後の生活を大きく左右します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-08_09.html)を加工して作成