ソクマル高卒認定(生物基礎)

問4 表1 から分かることを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。

植生と遷移に関して,科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 夏に博多(福岡県)の街路樹について考えている場面 ミライ:今日の気温は40 ℃だって。とんでもなく暑いよね。 アユム:気温のせいか,街路樹の葉に枯れが目立つ気がするね。 ミライ:もし,次に木を植えるならこの高温に耐えられる樹木を選ばないといけない ね。どんな木が良いのかな。 アユム:博多の市街地と似た環境が地球上のどんな場所か考えてみよう。市街地の特徴 として,高温で乾燥が挙げられるね。例えば,高温で乾燥と言えば荒原の ア だよね。アメリカではサボテン(図1 )が,アフリカではユーフォルビ ア(図2 )が生えているね。 図1 図2 ミライ:でも街路樹としてトゲが生えているのは危ないね。それにいくら気温が高いと 言っても雨が多いから,高温で乾燥に適した植物を選ぶのはやめた方が良さそ うだよ。博多の本来のバイオームは イ だから, イ に生育している 植物から選んでみようよ。 アユム:だけど,将来的に平均気温が今よりも5 ~6 ℃上がるとしたら ウ に生 育する樹木から探すのも良いかもしれないよね。 ミライ:そうだね。そういえばこの前の授業で,標高の違いで生じるバイオームの分布 を エ 分布と言うと学んだけれど,同じ地域でも標高が1000 m 上がると 平均気温が5 ~6 ℃下がるので,バイオームが変わるんだったね。 琉球列島に暮らすリュウが,アユムと秋に群馬県の赤城山(図3 )にハイキングに行っ たときの会話である。赤城山の標高は1828 m で,冬には雪が降る。 図3 リュウ:ものすごく寒いねぇ。 アユム:リュウの住んでいる琉球列島では,まぁ体験しない気温だからそう感じるんだ ろうね。 リュウ:この山に生えている木はみんな枯れているように見えるね(図4 )。ナラ枯れっ ていう木の病気を聞いたことがあるけれど,これがそうなのかな。 図4 アユム:いやいやこれはナラ枯れで木が病気になっているんじゃなくて,健康な証だよ。 リュウ:どういうことなのさ。だって,一斉に葉っぱがなくなるなんて,伝染病以外に 考えられないよ。 アユム:冬になると木が自ら葉っぱを落とすことで,環境に適応しているんだよ。 リュウ:なるほど。伝染病ではなく冬の条件への適応なんだね。 アユムはある場所で山歩きを楽しんだ(図5 )。その道すがら,不思議な現象に気付い た。林の中に,ダケカンバという落葉広葉樹の大木がところどころに生えているのだ が,ダケカンバのすぐ近くにオオシラビソという常緑針葉樹が生えていることがしばし ば見られた(図6 )。そこで興味を覚えたアユムは登山道から見える大きなダケカンバの 全ての本数と,それらの大きなダケカンバのすぐ近くに生えている高さ3 m 以上の植 物の種類と出現回数を図5 のAとBの場所で記録し,表(表1 )にまとめた。なお,大き なダケカンバ1 本に対して,すぐ近くに同じ種類の植物が複数本生えていても,その植 物の出現回数は1 回分として記録している。 図5 ある場所の登山道 図6 ダケカンバ(左)と オオシラビソ(右) 表1 場所 植生帯 大きなダケカ ンバの本数 ダケカンバのすぐ近くに生えている植物の出現回数(樹高3 m 以上目視) オオシラビソ ナナカマド コメツガ ダケカンバ 不明(立枯れ) A 亜高山帯 B 亜高山帯
問4 表1 から分かることを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は2です。表1は、大きなダケカンバのすぐ近くにどんな植物が生えているかをまとめたものです。この表からは、高さ3 m以上のオオシラビソがすぐ近くに生えているものが半数を超えていることが読み取れます。1は割合が20%を超えており、3はオオシラビソが最も多く、4は亜高山帯にダケカンバが生えていることと合いません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成

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