問3 次の文章は,自律神経系による調節についてのミライとアユムの会話である。文章…
生物の体内環境について,問1 ~問5 に答えよ。
問3 次の文章は,自律神経系による調節についてのミライとアユムの会話である。文章中の空 欄 キ コ に入る語句の正しい組合せを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
アユム:今日の生物基礎の授業は,自律神経系の話だったね。 ミライ:そうだね,一般に キ は,試験や試合のように緊張して行動する時に働 く。 ク は休息時などに働く。こんな感じだったかな。 アユム:よく覚えているね。ところで,この前,片付けをしていたら数年前の日記が見 つかって,懐かしくてその一部を写してきたんだ。 ミライ:見せて。 20●●年 ●月●日(日) 今日はピアノの発表会だった。朝から心臓がどきどきしてた。最後の練習も手に 汗をかいていて上手く弾けなかった。発表会は午後からだったけど,緊張で何も食 べられなかった。 発表会の舞台ではライトがとてもまぶしく,観客の顔が見えなかったので,落ち 着いて弾くことができて良かった。発表会の後は,急にお腹が空いた。 夜はご飯を何回もおかわりをして食べ過ぎた。でもその後はお腹がいっぱいに なったせいか,急に眠くなってコップの水をこぼしそうになって大変だった。 ミライ:アユムには懐かしい日記かもしれないけど,私には今日の復習のように感じる よ。 アユム:確かに,「心臓がどきどきして」は心臓の拍動の ケ だね。 ミライ:そうそう。「何も食べられなかった」は胃腸の運動の コ だね。そう考える と,発表会の本番まで優位に働いていたのが キ で,食事が終わってから 優位に働いたのが ク だとよく分かるね。
- 1 キ:交感神経 ク:副交感神経 ケ:抑制 コ:促進交感神経は心臓の拍動を抑制ではなく促進します。
- 2 キ:交感神経 ク:副交感神経 ケ:促進 コ:抑制緊張時は交感神経で拍動を促進し、休息時は副交感神経で抑制します。
- 3 キ:副交感神経 ク:交感神経 ケ:抑制 コ:促進緊張して行動するときに働くのは副交感神経ではなく交感神経です。
- 4 キ:副交感神経 ク:交感神経 ケ:促進 コ:抑制2つの神経の割り当てが入れ替わっています。
解説
正解は2です。緊張して行動するときに働くのが交感神経、休息時に働くのが副交感神経です。日記にある発表会前の動悸や発汗、食欲が出なかったことは交感神経が働いた場面にあたり、交感神経は心臓の拍動を促進します。一方、食後に眠くなったのは副交感神経が働いた場面で、副交感神経は拍動を抑制します。2つの神経が反対の働きをする点を押さえておきましょう。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00010.htm)を加工して作成