問1 文章中の下線部 自律神経系について,神経系の区分と調節の特徴の正しい組合せ…
神経系と内分泌系による調節に関して,科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 脳の構造と働きについて考えている場面 アユム:昨日の授業では,脳の構造と働きについて学習したね(図1 )。 視床と視床下部に分けられ, 視床下部は自律神経系の中枢 呼吸運動などを調節する中枢 【大脳】 記憶,判断,創造などの高度な 【中脳】 視覚や聴覚の反射に 図1 ミライ:間脳の視床下部が 自律神経系の中枢であることに興味をもったよ。 アユム:昨日の授業では脳死についても学習したけど,脳死は ア の働きが失われ た状態だったよね。 ミライ:脳死の状態で起こることとして考えられることを,表にしてみたよ(表1 )。 表1 A 自発的な呼吸が停止する。 B 体温や血糖濃度を調節することができない。 C 意図に基づく運動や言語活動ができない。 アユム:図1 から考えて,脳死の状態で起こることは,表1 中の イ だね。 ⒜
問1 文章中の下線部 自律神経系について,神経系の区分と調節の特徴の正しい組合せを,次 の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 神経系の区分:中枢神経系 調節の特徴:交感神経は,常に支配している器官の働きを促進させる自律神経系は末梢神経系に含まれます。中枢神経系は脳と脊髄を指す区分で、自律神経系はそこから出て各器官に分布する神経です。
- 2 神経系の区分:中枢神経系 調節の特徴:交感神経と副交感神経は,互いに拮抗的(対抗的)に働く調節の特徴は正しいのですが、区分が誤りです。自律神経系は中枢神経系ではなく末梢神経系に含まれます。
- 3 神経系の区分:末梢神経系 調節の特徴:交感神経は,常に支配している器官の働きを促進させる区分は正しいのですが、交感神経がつねに促進側に働くわけではありません。消化管の運動のように、交感神経が抑制する器官もあります。
- 4 神経系の区分:末梢神経系 調節の特徴:交感神経と副交感神経は,互いに拮抗的(対抗的)に働く自律神経系は末梢神経系に含まれ、交感神経と副交感神経が同じ器官に分布して互いに拮抗的に働きます。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。自律神経系は、脳や脊髄からなる中枢神経系ではなく、そこから体の各部へ伸びる末梢神経系に含まれます。末梢神経系は、意思で動かす体性神経系と、意思とは無関係に内臓や血管を調節する自律神経系に分かれ、自律神経系はさらに交感神経と副交感神経に分かれます。この二つは同じ器官に分布して互いに拮抗的に働き、交感神経が心拍を促進すれば副交感神経は抑制するというように、状況に応じて調節します。交感神経がいつでも促進側に働くわけではなく、消化管の運動のように交感神経が抑制する例もあります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成