問3 下線部分ダレスに関連して,次の資料2 について説明した文として適切なものを…
次のⅠ・Ⅱについて,後にある問1 ~問8 に答えよ。 Ⅰ 歴史総合の授業で「冷戦と国際関係」というテーマについて,先生と2 人の生徒が話し合って いる。 先 生: アメリカ合衆国の雑誌『TIME』は,その年のニュースを代表し,記録として後世に 残すべき人を「今年の人(Person of the Year)」として選考し,表紙に掲載していま す。表1 は,1950 年代の「今年の人」に選出された人々をまとめたものです。これ を見て,気づいた点はありますか。 表1 ハルカ: アメリカ合衆国の雑誌という点を考慮すると,1951 年にイランの首相であったモ サデグが選出された理由が気になります。 タクミ: 私は,1950 年や1956 年の例にある無名の人々が選出されている点が気になりまし た。1956 年に「ハンガリーの自由の戦士」とありますが,ハンガリーで何があった のでしょうか。 先 生: どちらも重要な視点ですね。それぞれの疑問について,調べてみてください。
問3 下線部分ダレスに関連して,次の資料2 について説明した文として適切なものを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
資料2 奄美群島返還に際して,ダレスが発表した声明文(1953 年) (意訳してある) 極東に脅威と緊張がある限り,アメリカ合衆国は沖縄の現状を維持する。
| 年 | 選出された人々 | 説 明 |
|---|---|---|
| 1950 | アメリカ合衆国の兵士 | 同年,アジアで勃発したAに従軍した人々 |
| 1951 | モサデグ(モサッデグ) | イランの首相⒜ |
| 1954 | ダレス⒝ | アメリカ合衆国の国務長官 |
| 1956 | ハンガリーの自由の戦士⒞ | ハンガリー動乱で立ち上がった人々 |
| 1957 | フルシチョフ | 同年,Bに成功したソヴィエト連邦(ソ連)の指導者 |
| 1959 | アイゼンハワー | アメリカ合衆国の大統領 |
- 1 「脅威と緊張」は,リーマン= ショックがもたらした世界規模の不景気を指す。リーマン・ショックは2008年の出来事で、時期が合いません。
- 2 「脅威と緊張」は,キューバ危機における核戦争勃発の可能性を指す。キューバ危機は1962年で、この声明より後のことです。
- 3 「沖縄の現状」は,アメリカ合衆国が沖縄の施政権を日本に返還した状況を指す。沖縄の施政権が返還されたのは1972年で、まだ返還されていません。
- 4 「沖縄の現状」は,沖縄がアメリカ軍の統治下に置かれている状況を指す。1953年の沖縄はアメリカ軍の統治下にあり、その継続を述べています。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。表はこのページに組み直して載せています。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。この声明が出された1953年は冷戦のさなかで、「脅威と緊張」は東西対立を指しています。リーマン・ショックは2008年、キューバ危機は1962年なので、どちらも時期が合いません。また沖縄は1972年まで日本に復帰しておらず、この時点ではアメリカ軍の統治下に置かれていました。「沖縄の現状を維持する」とは、その状態を続けるという意味になります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00013.htm)を加工して作成