問2 次の資料1 は,下線部分イランで1951 年に成立した法律の一部である。資…
次のⅠ・Ⅱについて,後にある問1 ~問8 に答えよ。 Ⅰ 歴史総合の授業で「冷戦と国際関係」というテーマについて,先生と2 人の生徒が話し合って いる。 先 生: アメリカ合衆国の雑誌『TIME』は,その年のニュースを代表し,記録として後世に 残すべき人を「今年の人(Person of the Year)」として選考し,表紙に掲載していま す。表1 は,1950 年代の「今年の人」に選出された人々をまとめたものです。これ を見て,気づいた点はありますか。 表1 ハルカ: アメリカ合衆国の雑誌という点を考慮すると,1951 年にイランの首相であったモ サデグが選出された理由が気になります。 タクミ: 私は,1950 年や1956 年の例にある無名の人々が選出されている点が気になりまし た。1956 年に「ハンガリーの自由の戦士」とありますが,ハンガリーで何があった のでしょうか。 先 生: どちらも重要な視点ですね。それぞれの疑問について,調べてみてください。
問2 次の資料1 は,下線部分イランで1951 年に成立した法律の一部である。資料1 に示され た考え方として適切なものを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
資料1(意訳してある) 石油産業国有化が上院にも承認された1951 年4 月29 日以降,石油・石油製品の全収入 はイラン国民の正当な権利であるため,政府は…石油開発において適正な監督を行わね ばならない。
| 年 | 選出された人々 | 説 明 |
|---|---|---|
| 1950 | アメリカ合衆国の兵士 | 同年,アジアで勃発したAに従軍した人々 |
| 1951 | モサデグ(モサッデグ) | イランの首相⒜ |
| 1954 | ダレス⒝ | アメリカ合衆国の国務長官 |
| 1956 | ハンガリーの自由の戦士⒞ | ハンガリー動乱で立ち上がった人々 |
| 1957 | フルシチョフ | 同年,Bに成功したソヴィエト連邦(ソ連)の指導者 |
| 1959 | アイゼンハワー | アメリカ合衆国の大統領 |
- 1 新自由主義新自由主義は市場に任せる考え方で、国有化とは方向が逆です。
- 2 シオニズムシオニズムはユダヤ人国家の建設を目指す運動のことです。
- 3 資源ナショナリズム自国の資源は自国のものだとする資源ナショナリズムにあたります。
- 4 モンロー主義モンロー主義はアメリカ合衆国の外交方針で、資源とは関係しません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。表はこのページに組み直して載せています。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3です。資料1は、石油産業を国有化し、その収入はイラン国民の正当な権利であると定めています。自国の資源は自国のものだという考え方で、これを資源ナショナリズムといいます。新自由主義は政府の役割を小さくする考え方なので、国有化とは反対の方向です。シオニズムはユダヤ人国家の建設運動、モンロー主義はアメリカ合衆国の外交方針であり、いずれも当てはまりません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00013.htm)を加工して作成