問2 下線部分他の映画が制作された背景に関連して,次の映画のポスターとその説明か…
次の会話文を読んで,後にある問1 と問2 に答えよ。 会話文 生徒: 先日見た外国の映画が,日本の映画をもとに制作されたことを知り,さらに調べて みたくなりました。調べるにあたって,何かアドバイスはありませんか。 先生: どんな内容だったのですか。 生徒: 海底の洞窟を住処にしていたゴジラという怪獣が,度重なる核実験によって住処を 脅かされ,東京に上陸して暴れるというストーリーです。資料1 が初公開時のポス ターです。 先生: この映画は,第五福竜丸事件に触発されたものですね。第五福竜丸事件は,その後大 きな社会運動を引きおこしました。資料2 はその当時の社会運動に関するポスターです。 生徒: この映画の制作には社会問題が背景の一つにあったということですか。 先生: そうですね。映画は,1920 年代にアメリカ合衆国を中心に発達した娯楽の一つで したが,社会に影響力を持つようにもなりました。娯楽としての映画だけではな く,社会との関係に着目してみると面白いかもしれませんね。 生徒: なるほど。他の映画が制作された背景も調べてみようと思います。 資料1 資料2 ⒜ ⒝ 清はアヘンの密輸問題で対立したイギリスとの戦争で,大敗を喫した。 多国間で展開した戦争では毒ガスなどの新兵器が登場し,1000 万人以上が犠牲となった。 敗戦国となった日本には,アメリカ合衆国を中心とする連合国軍が駐留し始めた。 イラクのクウェート侵攻を受けて,アメリカ合衆国を中心とする多国籍軍が派遣された。 アメリカ合衆国の世界貿易センタービルなどへの同時多発テロが発生した。
問2 下線部分他の映画が制作された背景に関連して,次の映画のポスターとその説明から考え られることの組合せとして最も適切なものを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
映画のポスターとその説明 『ハワイ・マレー沖海戦』 1942 年 日本公開 『独裁者』 1940 年 アメリカ合衆国公開 第二次世界大戦での日本軍の奇襲攻撃によ る戦果が映画化され,全国の映画館で上映 された。海軍の協力で作られた映画で,実 際の奇襲攻撃の翌年に公開されている。 喜劇王チャップリンが,ドイツのヒト ラーを独裁者として社会風刺を取り入 れて描く。映画の最後には,ヒトラー の独裁を批判する演説が行われる。 ア 戦時下の日本では,贅 沢 な生活を避ける傾向にあったため,映画の制作は行われなかった。 イ 日本の軍部は映画を使って戦果を強調することで,国民の戦意高揚を意図していた。 ウ 歴史的な出来事を描いた映画は,事実のみを正確に伝えたものである。 エ 実在の人物をモデルに描くことで,映画制作者が政治的な主張を行うことがある。
- 1 ア―ウ戦時下でも映画は制作されており、また映画が事実だけを伝えるともいえません。
- 2 ア―エエは正しいものの、戦時下でも映画の制作は行われていました。
- 3 イ―ウイは正しいものの、映画が事実のみを正確に伝えるとはいえません。
- 4 イ―エ戦意高揚をねらったイと、制作者の政治的主張を示すエが当てはまります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。『ハワイ・マレー沖海戦』は海軍の協力で戦果を描いた映画なので、国民の戦意を高める意図があったと考えられ、イが当てはまります。戦時下でも映画の制作は行われていたので、アは事実と合いません。また『独裁者』はヒトラーをモデルに独裁を批判した作品なので、制作者が政治的な主張を行った例といえ、エが当てはまります。ウのように事実のみを正確に伝えるとはいえません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00013.htm)を加工して作成