同じ出来事について、当時の政府が発行した公報と、同じ時期に民間で出された風刺画が…
同じ出来事について、当時の政府が発行した公報と、同じ時期に民間で出された風刺画が残っていて、両者の描き方が食い違っていました。この二つの資料の扱い方として最も適切なものはどれか。
- ⑴ それぞれの作成者と作成の目的を確かめ、描き方の違いが生じた理由を、当時の時代の状況と結び付けて考えます。資料は作成の時期や場所、作成者の立場や目的をもって作られるため、食い違いそのものが当時の状況を知る手がかりになります。
- ⑵ 公報は政府が作った公式の記録なので、風刺画は参考にとどめ、公報の内容を事実として採用します。公式の記録にも作成者の立場が入り込むため、他の資料と突き合わせて読む必要があります。
- ⑶ 二つの資料が食い違うのは書き写すときの誤りによるものと考え、記述が一致している部分を取り出して事実とみなします。食い違いは作成者の立場や目的の違いから生じるもので、書き写しの誤りとは限りません。
- ⑷ 風刺画は絵で描かれているので誰にでも同じ意味が伝わり、作者の立場が入り込む余地も小さいため、公報より先に読み取ります。風刺画はむしろ作者の主張や批判を伝えるために描かれるもので、絵であることは立場の入り込む余地が小さいことを意味しません。
解説
正解は⑴です。資料はそれぞれ、作られた時期や場所、作った人の立場や目的をもって残されています。政府の公報は政策を人々に伝えて支持を得るために書かれ、風刺画は世の中のできごとを批判したり笑いの形で示したりするために作られます。ですから描き方が食い違うこと自体が、当時どのような立場の違いがあったのかを知る手がかりになります。二つを見比べて、なぜ違いが生じたのかを当時の状況と結び付けて考えることが大切です。
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