明治政府は、廃藩置県によって藩を廃して県を置き、徴兵令によって兵役のしくみを定め…
明治政府は、廃藩置県によって藩を廃して県を置き、徴兵令によって兵役のしくみを定め、学制によって全国に学校を設けようとしました。これらの政策に共通する目的として最も適切なものはどれか。
- ⑴ 藩ごとの政治を残したまま、軍隊の編制や税の集め方を地域の判断にゆだねて、地方の自立を強めることです。廃藩置県は藩の政治を廃して中央に権限を集める政策なので、目的が逆になっています。
- ⑵ 江戸時代の身分制度をそのまま保ち、武士の家に生まれた者が軍務と政治を担う体制を続けることです。徴兵令は身分によらず兵役を課すもので、身分制度を保つ政策ではありません。
- ⑶ 政府が全国を直接治めて人と財を集め、欧米諸国と対等に向き合える近代の国家のしくみを整えることです。いずれも中央集権と富国強兵を進める政策で、国際的な地位を欧米と対等にすることを目指しました。
- ⑷ 外国との行き来を絞り込み、国内で作れる物で暮らしをまかなう体制へ立ち戻ることです。明治政府は開国のもとで欧米の制度や技術を取り入れており、鎖国へ戻す政策ではありません。
解説
正解は⑶です。廃藩置県は藩に代えて県を置いて政府が全国を直接治めるしくみを作り、徴兵令は身分によらず兵役の義務を課し、学制は全国に学校を設けて人々に共通の知識を身に付けさせるものでした。いずれも、中央に権限を集めて人と財を国のために動かし、欧米諸国と対等に交渉できる近代国家の基礎を築くための政策です。日本の立憲国家としての土台は、この時期に形づくられました。
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