問1 下線部分⒜法に関連して,次のメモは生徒Xが作成したものである。メモ中の A…
次の会話文を読んで,問1 ~問5 に答えよ。 会話文 生徒X:もうすぐ18 歳の誕生日を迎えるので,記念に家族と旅行に行ってきました。食べ歩き で有名な繁華街を訪問したところ,食べ歩きをしている人がいました。しかし,いくつ かのお店の入口に「路上での飲食はご遠慮ください。」という貼り紙を見かけました。 先 生:それは⒜法による規制ではなく,マナーの向上をよびかけ,意識啓発を図っているもの ですね。 生徒X:そういえば,駅や繁華街では,「キャッチセールス禁止」という貼り紙を見かけました。 法による規制とはどのようなものか,あとで調べてみようと思います。 生徒Y:キャッチセールスと言えば,18 歳になると,親の承諾なしに自分の責任と判断で⒝契 約が可能になるため,注意しなければならないことが多くなりますね。 生徒X:もし⒞契約トラブルに巻き込まれた場合は,どのように解決したらよいのでしょうか。 先 生:あとで事例をまとめて発表してください。18 歳になると,⒟消費者としての権利や責 任があることを意識することがより大切になりますね。また,有権者として国の政治に 大きく関わることができるようになります。裁判員に選ばれる可能性もありますね。 生徒Z:なるほど。これから⒠裁判に国民が参加することにどのような意義があるのか,調べて みます。
問1 下線部分⒜法に関連して,次のメモは生徒Xが作成したものである。メモ中の A , B にあてはまるものの組合せとして適切なものを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
メモ 観光地での食べ歩きを法で規制する場合は,ごみのポイ捨てを減らすことを目的とする 社会統制機能などが期待される。法を定めるときは,目的が正当であること,また,法律 が A を制限する内容である場合には,その制限は必要最小限であることなどに留意 する必要がある。一方,食べ歩きは,法ではなく, B の問題であり,個人にゆだね て社会的マナーに配慮させるという考え方もある。
- 1 A:公共の福祉 B:権利公共の福祉は制限する側の根拠であり、また食べ歩きは権利の問題ではありません。
- 2 A:個人の権利 B:道徳制限が必要最小限であるべきなのは個人の権利で、心がけにゆだねる領域は道徳です。
- 3 A:公共の福祉 B:道徳道徳という語は正しいものの、制限される対象は個人の権利です。
- 4 A:個人の権利 B:権利個人の権利は正しいものの、心がけにゆだねる領域は権利ではなく道徳です。
解説
正解は2です。法律をつくるときに、必要最小限であることが求められるのは、個人の権利を制限する場合です。公共の福祉は権利を制限する側の根拠にあたる考え方なので、制限される対象ではありません。また食べ歩きのように、法で強制するのではなく個人の心がけにゆだねる問題は道徳の領域にあたります。権利とすると、法で守るべき対象という意味になってしまい、文の流れに合いません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成