問3 火成岩Bを偏光顕微鏡で観察したところ(図4 ),大きくて目立つ有色鉱物は鉱…
火成岩の特徴や性質に関する問1 ~問4 に答えよ。 地学部員のY君は,放課後,顧問の先生と共に地学室の整理を行った。火成岩と分類された標 本棚の引き出しを開けるとラベルのない2 つの岩石が見つかった。これらの岩石(火成岩AとB) を調べると観察1 ~3 のような特徴を示していた。 【観察1 】 火成岩A 細粒で白っぽく,色の濃淡による縞模様が見られた(図1 ) 火成岩B 細粒でかなり濃い灰色がかった色をしていた(図2 ) 図1 火成岩A 図2 火成岩B 【観察2 】 岩石の密度を測ると,火成岩Aは2.50 g/cm3,火成岩Bは2.80 g/cm3 であった。 【観察3 】 岩石の一部を切断し,それを岩石薄片にして偏光顕微鏡で観察したところ図3 ,4 のような組 織が観察できた。 鉱物X 図3 火成岩Aの偏光顕微鏡写真 図4 火成岩Bの偏光顕微鏡写真 偏光顕微鏡写真の視野の直径は2 mm
問3 火成岩Bを偏光顕微鏡で観察したところ(図4 ),大きくて目立つ有色鉱物は鉱物Xのみ で,輝石は確認されなかったことから,火成岩Bは玄武岩であると考えられた。この考察の 根拠となった岩石の組織名と鉱物Xの鉱物名の組合せとして最も適当なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 組織名:斑状組織 鉱物名:黒雲母組織名は正しいのですが、黒雲母は白っぽい火成岩に多い鉱物で、玄武岩の判断材料にはなりません。
- 2 組織名:斑状組織 鉱物名:かんらん石細かい石基に大きな斑晶が入る斑状組織であり、輝石でないなら有色鉱物はかんらん石と決まります。
- 3 組織名:等粒状組織 鉱物名:黒雲母等粒状組織は深成岩の特徴です。また黒雲母は玄武岩の代表的な有色鉱物ではありません。
- 4 組織名:等粒状組織 鉱物名:かんらん石鉱物名は正しいのですが、大きな鉱物が細粒の中に散らばる組織は等粒状組織ではありません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。組織名は斑状組織です。火成岩Bは細粒の部分の中に大きくて目立つ鉱物が散らばっており、これは細かい石基の中に大きな斑晶が入った斑状組織で、マグマが地表近くで急に冷えてできた火山岩の特徴です。鉱物名はかんらん石です。玄武岩に含まれる代表的な有色鉱物はかんらん石と輝石で、このうち輝石が見られなかったのですから、目立つ有色鉱物Xはかんらん石と判断できます。黒雲母は流紋岩や花こう岩など白っぽい岩石に多く含まれる鉱物です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成