肝硬変の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
肝硬変の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 就寝前に軽食をとることで、夜間の異化を抑えられる。夜間の飢餓状態を避けるため、就寝前に軽食をとる方法が用いられます。
- ⑵ 肝性脳症の予防には、芳香族アミノ酸を多く補う。肝性脳症では血中の芳香族アミノ酸が増えており、補うのは分岐鎖アミノ酸の方です。
- ⑶ 腹水がみられる場合には、食塩ではなく脂質を制限する。腹水がみられる場合に制限するのは食塩と水分で、脂質の制限が中心になるわけではありません。
- ⑷ 代償期には、たんぱく質を厳しく制限することが基本である。たんぱく質の調整が必要になるのは肝性脳症を伴う場合で、代償期では十分な量を確保します。
- ⑸ 非代償期では、エネルギー量を健常時の半分に減らす。肝硬変では体たんぱく質の異化が進むため、エネルギーは不足しないように確保する必要があります。
解説
正解は⑴です。肝硬変では肝臓のグリコーゲン貯蔵が減っているため、一晩絶食しただけで健常者の数日分の飢餓に相当する状態になり、体たんぱく質の異化が進みます。これを避けるため、就寝前に軽食をとる方法が用いられます。代償期にはたんぱく質を十分に確保し、腹水があれば食塩を制限し、肝性脳症を伴えばたんぱく質を調整して分岐鎖アミノ酸を補います。食道静脈瘤がある場合は、硬い食品を避けるなど形態への配慮も必要です。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。