A 君の保護者は「この機会に、A の生活リズムの乱れも改善したいと思います。どん…
次の文を読み103〜105 の問いに答えよ。A 君(12 歳、男児)は、肥満を心配した保護者に連れられて来院した。A 君と保護者は、医師から「1日の食事内容を毎日記録し、1週後に再診してください」と説明された。既往歴と家族歴:特記すべきことはない。生活歴:スナック菓子などの間食を好む。時間があればポータブル型のゲーム機でサッカーゲームばかりして、就寝時刻は毎晩午前0時を過ぎる。A 君は、学校生活は楽しく思っているが朝起きられず遅刻して登校することが多い。また、運動することが嫌いなため運動の習慣はない。身体所見:身長153.0 cm (標準152.4 cm)、体重61.7 kg (標準44.1 kg)。血圧100 /60 mmHg。心音と呼吸音に異常はない。腹部は平坦、軟で、肝臓と脾臓を触知しない。
A 君の保護者は「この機会に、A の生活リズムの乱れも改善したいと思います。どんなことから始めるのが良いですか」と看護師に尋ねた。看護師の説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「ゲーム機で遊ぶのを禁止しましょう」一方的な禁止は反発を招き長続きしません。使う時間や終わりの時刻を本人と一緒に決める方が現実的です。
- ⑵ 「起床したら朝日を浴びると良いでしょう」起床後に朝の光を浴びると体内時計が調整され、夜に眠気が訪れやすくなります。取り組みやすい最初の一歩になります。
- ⑶ 「サッカークラブに所属すると良いでしょう」運動が嫌いな本人にクラブへの所属を勧めるのは負担が大きく、最初の一歩としては現実的ではありません。
- ⑷ 「しばらく学校を休ませて自宅で生活リズムを整えましょう」学校生活を楽しんでいる本人を休ませることは、社会的な生活を損ない、生活リズムもかえって乱れてしまいます。
解説
正解は⑵です。朝、起きてから光を浴びると体内時計が調整され、その後の夜の時間帯に眠気が訪れやすくなりますので、生活リズムを整える最初の一歩として取り組みやすく効果も期待できます。あわせて起床時刻を一定にすること、夜遅くまで画面の光を見ないこと、就寝前の間食を控えることを、本人と相談しながら少しずつ整えていきます。一方的な禁止や、負担の大きい取り組み、学校を休ませる対応は、続かないだけでなく生活のリズムをかえって乱します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成