A さんの家族への助言で適切なのはどれか。
次の文を読み91〜93 の問いに答えよ。A さん(88 歳、男性)は妻(82 歳)と2人で暮らしている。息子2人は独立して生活している。要介護度は5で、エアマットレスを使用している。食事は妻の介助で1日1 回ペースト食を食べているがむせることもあり、食事が全くとれない日もある。排泄はオムツを使用し、毎日訪問介護サービスを利用して、オムツ交換と陰部洗浄を受けている。訪問看護は週3回利用している。A さんは妻が話しかけると返事はするが自発的な会話はない。着替えをするときに上肢を動かすと苦痛表情がある。
A さんの家族への助言で適切なのはどれか。
- ⑴ 体位変換を2時間ごとに行う。体位変換の間隔は本人の状態や使用しているマットレスによって異なり、一律に2時間ごとと決めて助言するものではありません。
- ⑵ 関節可動域訓練を1週間に1回行う。関節の拘縮を防ぐには毎日行う必要があり、1週間に1回では頻度が足りません。日常のケアに組み込む形で助言します。
- ⑶ ペースト食を食べる回数を1日3回にする。食べられる量や嚥下の状態は日によって変わりますので、回数を固定して指示することは適切な助言になりません。
- ⑷ 食事を摂取できないときにも口腔ケアを実施する。食べていないときは口の中の自浄作用が落ちて細菌が増え、誤嚥性肺炎の危険が高まります。口腔ケアを続けることが大切です。
解説
正解は⑷です。口から食べる量が減ったり食べられない時期があると、噛むことや唾液の分泌による口の中の自浄作用が落ちて細菌が増え、それを誤って気管に吸い込むことで誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。したがって食事を摂取できないときにも口腔ケアを続けることが大切です。あわせて口の中の乾燥や汚れは不快感や痛みのもとになりますので、ケアは安楽を保つ意味でも重要になります。家族には無理のない方法と回数を具体的に伝えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成