A さんの退院日が決定した。看護師は、A さんの退院前の指導を行うことになった。…
次の文を読み97〜99 の問いに答えよ。A さん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。
A さんの退院日が決定した。看護師は、A さんの退院前の指導を行うことになった。A さんから「医師から骨がもろくなっていると言われました。これ以上悪くならないように何をすればよいでしょうか」と質問があった。A さんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「体操は控えましょう」骨に適度な負荷をかける運動は骨量を保つのに有効で、むしろ続けます。
- ⑵ 「炭酸飲料を飲みましょう」炭酸飲料に含まれるリンは、過剰に摂るとカルシウムの吸収を妨げます。
- ⑶ 「果物を積極的に摂りましょう」果物はビタミンの補給になりますが、カルシウムの補給にはなりません。
- ⑷ 「日光を浴びるようにしましょう」皮膚でビタミンDが作られ、腸管からのカルシウムの吸収が高まります。
解説
正解は⑷です。日光を浴びると皮膚でビタミンDが作られ、腸管からのカルシウムの吸収が高まって骨の形成が進みます。1日15分程度の日光浴が勧められます。あわせて、カルシウムとビタミンK、蛋白質を含む食事と、骨に適度な負荷をかける運動が骨粗鬆症の予防に有効です。体操はむしろ続けるべきもので、炭酸飲料に含まれるリンは過剰に摂るとカルシウムの吸収を妨げます。果物だけを増やしてもカルシウムの補給にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成