アルコールを多飲する人によくみられ、意識障害、眼球運動障害および歩行障害を特徴と…
アルコールを多飲する人によくみられ、意識障害、眼球運動障害および歩行障害を特徴とするのはどれか。
- ⑴ 肝性脳症肝性脳症はアンモニアの蓄積による意識障害で、羽ばたき振戦を伴います。
- ⑵ ペラグラペラグラはナイアシンの欠乏で、皮膚炎・下痢・認知症を三徴とします。
- ⑶ Wernicke〈ウェルニッケ〉脳症Wernickeʼs encephalopathyビタミンB1の欠乏により、意識障害・眼球運動障害・歩行障害の三徴を示します。
- ⑷ Creutzfeldt-Jakob〈クロイツフェルト・ヤコブ〉病Creutzfeldt-Jakob病は異常プリオン蛋白による疾患で、急速に認知症が進みます。
解説
正解は⑶です。Wernicke脳症はビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起こり、意識障害、眼球運動障害、失調性歩行という三徴を示します。アルコールを多飲する人は食事が偏りビタミンB1の吸収も妨げられるため、代表的な原因になります。治療が遅れると記憶障害と作話を特徴とするKorsakoff症候群へ移行するので、疑ったら直ちにビタミンB1を補充します。ブドウ糖を先に投与すると症状が悪化するため、順序にも注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成