成人患者の甲状腺全摘出術後における合併症とその症状との組合せで正しいのはどれか。
成人患者の甲状腺全摘出術後における合併症とその症状との組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 乳び漏 ― 嘔気乳び漏はドレーン排液が白く濁る所見として現れます。嘔気ではありません。
- ⑵ 術後出血 ― ドレーン排液の白濁排液の白濁は乳び漏の所見です。術後出血では赤い排液が増えます。
- ⑶ 反回神経麻痺 ― 口唇のしびれ反回神経麻痺は嗄声や誤嚥として現れます。口唇のしびれは低カルシウム血症です。
- ⑷ 低カルシウム血症 ― テタニー副甲状腺の機能低下で低カルシウム血症となり、しびれからテタニーに至ります。
解説
正解は⑷です。甲状腺の裏側にある副甲状腺は、全摘出術の際に一緒に取れたり血流が損なわれたりすることがあり、副甲状腺ホルモンが不足して低カルシウム血症を起こします。術後1〜3日に口唇や指先のしびれから始まり、進むと手指が特徴的な形に硬直するテタニーが現れます。乳び漏はドレーン排液が白く濁る所見、術後出血は赤い排液の増加や頸部の腫脹として現れ、反回神経麻痺は嗄声や誤嚥として現れます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成