産褥4日。母子ともに出産後の経過は順調である。看護師が、A さんへ退院に向けて育…
次の文を読み106〜108 の問いに答えよ。A さん(30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第2度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩3時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥1日のA さんのバイタルサインは、体温36.8 ℃、脈拍72/分、血圧118/70 mmHg であった。子宮底は臍下1横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満(−)、乳管開口数は左右とも4、5本。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。
産褥4日。母子ともに出産後の経過は順調である。看護師が、A さんへ退院に向けて育児に関する話をしていたところ「赤ちゃんの顔や胸が赤くなっているのが気になっています」と相談してきた。看護師が新生児の皮膚を観察したところ、児の顔面と胸部に中毒性紅斑が数個散在していた。この時のA さんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 紅斑を乾燥させるよう説明する。乾燥させる必要はなく、皮膚を傷めてしまいます。
- ⑵ 紅斑をガーゼでよく洗うよう説明する。こすり洗いすると、皮膚を傷めてしまいます。
- ⑶ 自然に消失するため心配はないと説明する。1週間ほどで自然に消える、生理的な変化です。
- ⑷ 抗菌薬の軟膏の処方について医師に相談すると伝える。感染ではないため、抗菌薬は必要ありません。
解説
正解は⑶です。中毒性紅斑は、生後数日の新生児の半数近くにみられる赤い斑点で、中心に小さな白い点を伴うことがあります。治療は要らず、1週間ほどで自然に消えます。乾燥させたりこすり洗いしたりすると皮膚を傷め、感染ではないので抗菌薬の軟膏も必要ありません。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成