入所後3日、A さんは入浴した。A さんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した…
次の文を読み97〜99 の問いに答えよ。A さん(72 歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。既往歴:1年前に前立腺癌のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉26 点、Barthel〈バーセル〉インデックス65 点。
入所後3日、A さんは入浴した。A さんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した部分を看護師が介助した。入浴後に看護師がA さんに服を手渡すと、A さんは戸惑った表情で服を丸めたり広げたりしている。A さんへの更衣援助で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 着替え始めるまで待つ。待つだけでは、混乱が続いてしまいます。
- ⑵ 伸縮性のある素材の服を渡す。素材の工夫は、手の動きが問題のときに役立ちます。
- ⑶ 服を着やすい向きに持たせる。向きという手がかりを与えると、自分で着られます。
- ⑷ ボタンをマジックテープに変えた服を渡す。留め具の工夫は、手の動きが問題のときに役立ちます。
解説
正解は⑶です。服を丸めたり広げたりしているのは、どちらが前でどこに手を通すかが分からなくなっているためです。着やすい向きにして手渡すと、手がかりが得られて自分で着られます。待つだけでは混乱が続き、素材やボタンの工夫は手の動きが問題のときに役立つ対応です。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成