A ちゃんの血液検査の結果は、白血球15,000/μL、血小板45 万/μL、C…
次の文を読み103〜105 の問いに答えよ。A ちゃん(1歳6か月、男児)は、5日前から発熱し、自宅近くのかかりつけ医に通院していたが解熱せず、昨日から眼球結膜の充血、口唇の発赤と亀裂が出現したため入院した。診察では、体幹の発疹と手足の浮腫もあり、川崎病および脱水症と診断された。A ちゃんに対し、点滴静脈内注射による脱水症の治療が開始され、左手掌から前腕までシーネで固定された。A ちゃんは機嫌が悪く、両手をバタバタと上下に動かしながら泣いている。左手背の留置針刺入部には、腫脹や発赤はない。
A ちゃんの血液検査の結果は、白血球15,000/μL、血小板45 万/μL、CRP 4.8mg/dL であり、心臓超音波検査に異常はなかった。γ-グロブリン製剤の点滴静脈内注射が開始された。10 分後にA ちゃんは腹部をかきはじめ、全身にかゆみを伴う膨隆疹と喘鳴、口唇のチアノーゼが出現した。A ちゃんの状態として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ イレウスイレウスでは、腹痛と嘔吐が主な症状になります。
- ⑵ 心筋梗塞この年齢で心筋梗塞が起こることは、まずありません。
- ⑶ アレルギー反応投与直後の膨隆疹と喘鳴から、即時型の反応と考えられます。
- ⑷ クループ症侯群クループでは、犬が吠えるような咳が特徴になります。
解説
正解は⑶です。投与から10分という短い時間で、かゆみを伴う膨隆疹、喘鳴、唇のチアノーゼが現れており、即時型のアレルギー反応、進んでアナフィラキシーが起きていると考えられます。ただちに投与を止めて医師を呼びます。イレウスや心筋梗塞、クループではこの経過になりません。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成