Aさん(60 歳、男性)は、慢性心不全の終末期で、積極的な治療を行わないことを希…
Aさん(60 歳、男性)は、慢性心不全の終末期で、積極的な治療を行わないことを希望している。現在、入院中で、リザーバーマスク10 L/分で酸素を吸入し、水分制限がある。時々息切れがみられるが、Aさんは面会に来た長女との会話を楽しみにしている。バイタルサインは呼吸数28/分、脈拍110/分、血圧76/50 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉88 % であった。このときの対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 面会は制限しない。望む形で過ごせることが、最も大切になります。
- ⑵ 水分制限を厳しくする。厳しくすると、口渇の苦痛が強まります。
- ⑶ Aさんに仰臥位を維持してもらう。仰向けでは、呼吸が苦しくなります。
- ⑷ 面会中は酸素マスクを鼻腔カニューラに変更する。必要な酸素量を、保てなくなります。
解説
正解は⑴です。終末期では、残された時間を本人が望む形で過ごせることが最も大切になります。長女との会話を楽しみにしているので、面会は制限しません。水分制限を厳しくすることや仰向けの保持、酸素の器具を弱いものに変えることは、苦痛を強めます。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成