入院後2週が経過した。Aさんの携帯電話は母親が持ち帰っているため、Aさんは職場の…
次の文を読み109〜111 の問いに答えよ。Aさん(23 歳、女性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。専門学校卒業後に就職し、仕事も順調であった。4か月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1か月ほど続いたが、通勤は続けていた。Aさんは2か月前から不眠を訴えるようになり、先月からは給料の全額を宝くじの購入に費やしてしまう行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。
入院後2週が経過した。Aさんの携帯電話は母親が持ち帰っているため、Aさんは職場のことが気になると言って、毎日、病棟内の公衆電話から頻繁に会社の上司に電話をしている。看護師が面接をしたところ、今後への強い焦りの訴えが聞かれた。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 休養の必要性をAさんと再確認する。焦りを受け止め、休む意味を確かめ直せます。
- ⑵ 仕事のことは考えないように伝える。考えないよう伝えても、焦りは消えません。
- ⑶ Aさんの上司にAさんの病状と行動との関連を説明する。本人の同意なく、説明はできません。
- ⑷ Aさんのテレホンカードをナースステーションで管理する。取り上げることは、権利の制限になります。
解説
正解は⑴です。焦りの訴えを否定せず受け止めたうえで、今は休むことが回復への道だと一緒に確かめ直すことが、行動を落ち着かせることにつながります。考えないよう伝えることや上司へ説明すること、カードを取り上げることは、本人の気持ちに応えていません。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成