術後14 日。Aさんの意識レベルはジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ-2で、…
次の文を読み94〜96 の問いに答えよ。Aさん(48 歳、男性)は、横断歩道を歩行中に乗用車に衝突され、救命救急センターに搬送された。搬送時、呼びかけに開眼せず、四肢の筋緊張が亢進していた。呼吸数30/分、脈拍60/分、血圧142/98 mmHg であった。右側頭部と右肩甲骨部の擦過傷以外に目立った外傷はなかった。
術後14 日。Aさんの意識レベルはジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ-2で、左上下肢に軽度の麻痺と左の視空間失認とがある。Aさんは座位を保持し、自力で食事を摂ることが可能となったが、左側の食べ物を残す様子がみられる。車椅子への移乗は看護師の介助が必要であるが、1人でベッドから降りようとする。Aさんは右利きである。このときの適切な看護はどれか。
- ⑴ 離床センサーを設置する。動いたときに、すぐ気づいて支えに行けます。
- ⑵ 右側を意識するように促す。意識を向けるのは、左側になります。
- ⑶ 食器をAさんの左側に配置する。気づけず、食べられなくなります。
- ⑷ 残した食事は看護師が介助して口に運ぶ。自分で気づけるよう、声をかけます。
- ⑸ 視空間失認が改善してから歩行訓練を開始する。訓練は、早い時期から始めます。
解説
正解は⑴です。左側を認識できないまま1人でベッドから降りようとしており、転倒の危険が高い状態です。離床センサーを置けば、動いたときにすぐ気づいて支えに行けます。右側を意識させることや左側に食器を置くこと、全介助、訓練を先送りすることは適切ではありません。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成