減圧開頭術後2 週。気管内チューブは抜管され、意識レベルはジャパン・コーマ・スケ…
次の文を読み94〜96 の問いに答えよ。A さん(65 歳、男性、会社員)は、午後2 時、会議の最中に急に発語しづらくなり、右上下肢に力が入らなくなったため、同僚に連れられて救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。来院時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 3 、瞳孔径は両側2.0 mm。呼吸数18/分、脈拍60〜80/分、不整で、血圧176/100 mmHg。右上下肢に麻痺がある。午後4 時、A さんの頭部CT の所見で特に異常は認められなかったが、MRI の所見では左側頭葉に虚血性の病変が認められた。
減圧開頭術後2 週。気管内チューブは抜管され、意識レベルはジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅱ-10 である。右上下肢の麻痺と運動性失語とが認められ、発語は少ない。利き手は右手である。A さんとのコミュニケーションの方法で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 筆談を促す。利き手に、麻痺があります。
- ⑵ 文字盤を用いる。文字を選ぶことも、難しい状態です。
- ⑶ 大きな声で話す。聞こえは、悪くありません。
- ⑷ イラストを用いる。指さしで、伝え合えます。
解説
正解は⑷です。運動性失語では言葉が出にくい一方、聞いて理解する力は比較的保たれます。利き手の右に麻痺があるため筆談も文字盤も使いにくく、絵を見せて指さしてもらう方法が最も伝わります。聞こえは悪くないので、大きな声で話す必要はありません。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成