その後Aさんは妊娠し、妊娠経過は順調で2,850 g の男児を病院で出産した。児…
次の文を読み51、52 の問いに答えよ。Aさん(25 歳、女性)。B 型肝炎ウイルスキャリアで内科に定期的に通院している。HBs 抗原陽性、HBe 抗原陰性であることが判明しており、肝機能に異常はない。半年前に結婚し、妊娠を考えているが、子どもがB 型肝炎ウイルスに感染する危険性を心配して助産師に相談した。
その後Aさんは妊娠し、妊娠経過は順調で2,850 g の男児を病院で出産した。児は抗HBs ヒト免疫グロブリンの投与とB 型肝炎ワクチンの接種とを受け、退院した。産後10 日目に助産師が家庭訪問した。Aさんは「母乳がすごく出ています。感染しないためには母乳をやめたほうがいいですか」と言う。助産師の対応として適切なのはどれか。
- ⑴ 「心配なら3か月の短期母乳栄養で人工乳に切り替えましょう」切り替える必要は、まったくありません。
- ⑵ 「母乳を一度冷凍してから与えるようにしましょう」冷凍しても、予防としての意味はありません。
- ⑶ 「混合栄養に切り替えて母乳の量を減らしましょう」母乳を減らす理由には、なりません。
- ⑷ 「母乳をやめる必要はありません」予防の処置を受けており、続けて差し支えありません。
解説
正解は⑷です。出生直後に抗HBsヒト免疫グロブリンの投与とB型肝炎ワクチンの接種を受けていれば、母子感染はほぼ防げるため、母乳をやめる必要はありません。短期間で人工乳に切り替えることや混合栄養にすることも必要なく、母乳を減らす理由にはなりません。冷凍してもウイルスは失われず、予防としての意味はありません。乳頭に傷があるときは一時的に中断するなど、状況に応じた助言を行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成